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『キャンディ♥キャンディ』は、原作:水木杏子、作画:いがらしゆみこによる日本の少女漫画作品。また、それを原作とした派生作品の総称。テレビアニメ版の主題歌(作詞:名木田恵子、作曲:渡辺岳夫)の曲名にも使われた。 == 概要 == 講談社の少女漫画雑誌『なかよし』にて、1975年4月号から1979年3月号にかけて連載され、単行本は当時「KCなかよし」で全9巻が刊行された。 1977年(昭和52年)度、第1回講談社漫画賞少女部門受賞。 単行本の累計発行部数は約1200万部〔日経エンタテインメント! 2000年7月号〕。単行本の7巻は、日本の漫画単行本としては初めて初版100万部が印刷された〔村上知彦、米沢嘉博、高取英『マンガ伝-「巨人の星」から「美味しんぼ」まで』(平凡社、1987年、ISBN 4582742068)pp.8-9〕。その後、愛蔵版・新装版・文庫版コミックスでも発行されている。 東映動画の制作でテレビアニメ化され、1976年10月1日から1979年2月2日にかけてテレビ朝日系で全115話が放送された。アニメ化効果で原作も当時出ていた6巻までで計900万部を突破、1978年4月発売の7巻は初版100万部を売り出した〔斎藤精一『雑誌大研究』日本工業新聞社、1979年、pp.220-221〕。劇場公開もされ、主題歌レコードもヒットした。舞台化や小説化もされている。 水木杏子、いがらしゆみこにとっての代表作であり、『なかよし』の看板作品として同誌の売り上げを牽引し、連載中の1976年新年号で同誌は発行部数100万部を達成した〔伊藤友八郎『出版王国「講談社」 情報の宝庫はいかにしてつくられたか』オーエス出版、1994年、pp.145-146〕。1978年に実施された毎日新聞社による全国学校読書調査の人気漫画の部で、小学生で1位、中学生で2位、高校生では5位にランクインした。なお、この調査は男女別ではなく少年漫画も交えたものである〔尾崎秀樹、宗武朝子『雑誌の時代 その興亡のドラマ』主婦の友社、1979年、p.128〕。 最盛期には、キャラクター人形が1年間で200万個・約80億円を売り上げた〔大下英治『日本(ジャパニーズ)ヒーローは世界を制す』角川書店、1995年、155頁。ISBN 4048834169〕。 当時講談社専属だったいがらしゆみこの『なかよし』での新連載を始めるにあたって、当時主流だった学園マンガではなく、外国文学のような長く読み継がれる大型の少女名作マンガというコンセプトで講談社の編集部が企画し、原作者として水木杏子が選ばれて連載が始まった〔安藤健二『封印作品の謎2』太田出版、2006年、p.30〕〔伊藤彩子『まんが原作者インタビューズ ヒットストーリーはこう創られる!』同文書院、1999年、pp.156-157〕。なお、通名である「名木田恵子」名義で別の漫画が連載中であったため、名木田名義でなく「水木杏子」名義となっている。 基本的なコンセプトと設定を水木、いがらし、担当編集者の清水満郎の3人で話し合って決め、具体的なストーリー展開は水木が小説形式で原作を執筆し、それをいがらしが漫画化していった。コンセプトの話し合いでは、いがらしがルイーザ・メイ・オルコットの『ローズの季節』、清水は『あしながおじさん』、水木が『赤毛のアン』の話を持ち出して、内容に織り込まれた。娘とテレビアニメ『アルプスの少女ハイジ』を見て心が洗われたという担当編集者がああいうのをやりたいと言ったとも言う〔〔『いきなり最終回PART3 名作マンガのラストシーン再び』JICC出版局、1991年、pp.100-101〕。 水木杏子といがらしゆみこの間に本作の著作権帰属を巡るトラブルが発生し事実上の断絶状態になったため、2001年以降は原作もテレビアニメ版も再版・再放送ができない状態になっている。詳細は後述のキャンディ・キャンディ著作権裁判を参照のこと。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キャンディ・キャンディ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Candy Candy 」があります。 スポンサード リンク
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